12月頃に流石に運動不足が気になり、1月からジムに通おうかな?と思っていました。
ジムに通うにあたってジム用の靴だったりカバンだったり、イヤホンを探していた矢先にCyberMedia Japan様からスポーツヘッドホンの「AEROPEX」のサンプル品をレビューしてみませんか?とのご依頼が。
ということで今回はAfterShokz社から発売されているスポーツヘッドホンの「 AEROPEX 」をいくつかのシチュエーション別にレビューしていきたいと思います。
骨伝導ヘッドホンとは
数あるスポーツ用ヘッドホンの、イヤホンの中でもAEROPEXが差別化されているのは「骨伝導」です。昔骨伝導ヘッドホンって1回軽く話題になった気がしますがその骨伝導です。
骨伝導の仕組みとしては、普段の話し声や音楽といった音は空気の振動が鼓膜を通して聴いています。この骨伝導では頭蓋骨を振動させることによって直接脳で音を聴くわけです。
勘違いしてしまいそうなのは、骨伝導だから直接触れていないと音が聴こえない という訳ではありません。どちらかというと振動で音を響かせる為に音漏れはカナル型イヤホンや、密閉型ヘッドホンに比べると大きいものとなります。しかし、AEROPEXでは別モデルの「AIR」と比べて50%の音漏れを減少させたようです。
ではそんなAEROPEXを様々な用途で1ヶ月使ってみて感じたことを良かったこと悪かったこと合わせて紹介していきたいと思います。
外観編

外箱はこんな感じです。モデルの男性の頭とヘッドホンの後ろ側に少し隙間があるように頭や耳の形、装着方法によって後ろ側が少し邪魔になる場合はあると思います。公式サイトの装着している写真だと斜めに装着しているので邪魔では無さそうです。
自分で装着してみた感じはしっかり耳に引っ掛けていれば、後ろ側が真横でも斜めになる付け方でも音の聴こえ方、音量で特に違いは感じませんでした。

開けるとこんな感じです。最近ずっと流行りの本体の下に説明書とか色々入ってるパターンじゃないのが個人的に好きです。


本体外観と付属のシリコンケースです。サイズ感を文章で伝えるのがとてもむずかしいのですが、最初開けた時「小さっ」って感じました。

充電は右耳側の端子から行います。端子には防水カバーなどは無くむき出しです。濡れている時に充電を行うとアラームで警告が流れるようです。怖くて試せませんが・・・
充電ケーブルは専用の端子です。2本ケーブルが付属しているので安心ですね。
防水はIP67対応なので安心してスポーツに使えます。
スポーツ使用編
ではここからは実際に色んなシチュエーションで使用してみて感じたことを書いていきたいと思います。
ジムでの使用
まずは想定されているであろう用途の1つ、ジムでの使用です。このヘッドホンと共にジムに通い始めた初心者視点です。
ランニングマシーンやエアロバイクといった運動では付け心地や軽さのおかげで付けているのが気になりません。軽さで言えばトゥルーワイヤレスイヤホンが1番軽いですしこちらも使ってみたのですが、走っていると落ちることがあったり、汗がそのままイヤーピースに付着してしまうことを考えるとAEROPEXに軍配が上がりました。
筋トレ用のマシンも動きに対してはかなり強いですが、外観編で少し先述した付け方によって後ろ側が邪魔になるかもという部分で、頭の後ろをピッタリと器具に付けるものだとちょっと気になることがありました。音が聴こえなくなるとかではありませんが。
また、ジム初心者ということでスタッフに質問したりということも多いのですが、ヘッドホンを外さずに会話が出来るのがとても便利です。会話と音楽が別に聴こえて最初は違和感がありますが、聖徳太子になった気分です。
外ジョギング編
ジムに通い初めたのでもう外で運動する必要はありませんが、せっかくなので軽くジョギングして使ってみました。
使用感としてはランニングマシーンと同じく、付けているのが気にならなく落とすこともないので安心して外で使えます。
また、外の音が聞こえやすいので車や自転車などにびっくりする場面もありません。通常のイヤホンでは車の音は聞こえても自転車の音までは流石に聞き取れませんからね・・・
個人的にはジム以上に外で走ったりする場合に強みを発揮出来るヘッドホンだなと思います。
スポーツヘッドホンですし、スポーツ用途での使用はあたりまえですが快適です。
コーデックはSBCのみ対応のようなので、音質については気になる方は気になるかもしれません。骨伝導と音質の関係性を聴き比べてみようと思いましたが比べるのも言語化するのもとても難しいので書くのはやめておきます。
また、動画再生時のラグについては微妙にラグがあるよな?くらいで動画視聴には全然影響がない感じで使えます。比較対象のワイヤレスイヤホン(apt-x)だと明確にずれてるなって感じなので、コーデックの関係なのかは不明ですが、ランニングマシーンで動画を見ながら運動するという用途でも捗っています。
日常利用編
どちらかというと想定の用途では無さそうな日常での利用でも感じたことを書いてみます。
電車での使用
「音漏れ」という点で気になる方が1番気になるポイントは電車での使用ではないでしょうか。実際AIRに比べて50%の音漏れの減少とありますが、音を伝えるために震える以上、音量に比例して音漏れは発生してきます。
ある程度までは音漏れはそこまで気になりませんが、ある程度を超えると結構音漏れしてるなという感じ。
人によって「普通」の音量は違いますが、私個人として普通だと思う音量で電車で使ってみると隣に座っている人がいたら聴こえるかな?といった感じです。知ってる曲ならこの曲聴いてるのだなと判別出来ると思います。
1段階下げてみると全然聴こえなかったりするので、骨伝導の音量調節は難しいかもしれません。ただ、音量調節の操作音は一定で音量で近くの人には聴こえると思います。
エレベーターでの使用
電車と違って静かな狭い空間になりがちなので、結構響きます。ジムの入ってる建物のエレベーターになる時は一時停止して乗っています・・・
街中での使用
街中では特に音漏れも気にせず(誰も気にしてないでしょうし)使用することが出来ます。街中にいる危ない自転車に対しての防御力はかなり上がりますが、電車での移動などを含めると普通のイヤホン使うかなーといった感想です。
買い物での使用
個人的にこの買い物での使用でAEROPEX が重宝しています。例えば近所のスーパーやコンビニに行く時はトゥルーワイヤレスイヤホンを使っていたのですが、今はこのヘッドホンです。
レジでの微妙な店員さんとの会話でいちいちイヤホンを外したり音楽を止めたりしなくていいのが便利なんですよね。
メガネとの同時利用
耳にかける装着方法ということで、メガネをかけて使ってみたのですが干渉することもありません。音楽を聞きながら作業やサングラスをかけながら運動とかも大丈夫そうですね。
その他気になる点
充電に関してはかなり長持ちします。フルで使い切る前に充電してしまうので充電持ちは気にしてませんが、今の所は買い物、ジム→次のジムでも余裕な感じでも程度なので公称値最大8時間はかなり信用出来るのではないでしょうか。バッテリーに関しては半年くらい使わないときちんと感想を書けませんしね。
1点、操作性で気になる点があると言えば電源を切る時の挙動です。電源のオンオフは音量(+)ボタンを長押しすることで操作を行うのですが、音楽再生中に電源を切ろうとすると音量が1段階上がってから電源が切れちゃうんですよね。
音量最低から接続→電源オン→再生→電源オフ→接続を繰り替えすと段々聴こえるようになってくるので多分こういう仕様で間違いないと思います。今まで使ってきた音量ボタンが電源操作を兼ねているワイヤレスイヤホンでこういう仕様はなかったでちょっともったいないなぁと。
さいごに
公式通販サイトでの販売価格は18,180円(記事作成時)とイヤホン、ワイヤレスイヤホン全般の中でもそこそこの価格帯の商品なので軽い気持ちでは買いにくい部分があります。
骨伝導ならではの耳の汗が気にならない点や外の音が聞き取れること、軽さを含めた装着感や2年保証などを総合するとスポーツ用途では満点に近い製品ではないでしょうか。
Amazonでよくわからないメーカーの骨伝導ヘッドホンを運頼みで買うよりも、しっかりと宣伝に力を入れている、思ったレビューを書かせてもらえる会社の製品の方が安心して買えるかなと私は思います。
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